ハイスペ業者の甘い罠に女子大生が絶叫?マチアプの写真詐欺から見つけた真実の恋
マッチングアプリは、今や理想の相手と出会うための魔法のツールといえます。しかし、そこには素敵な出会いだけでなく、思わぬ落とし穴も潜んでいました。
私の知り合いの女子大生が体験した、嘘のような本当のお話を綴ります。
第一章:冬の足音と魔法のアプリ

12月に入ると、大学のキャンパスは急に騒がしくなります。講義が終わるたびに、廊下のあちこちからクリスマスや冬休みの計画を立てる楽しげな声が聞こえてきました。
私は文学部の3年生で、周囲からはおっとりしていると言われることが多いタイプです。自分でも、流行を追いかけるよりは静かな図書館で本を読んでいる方が性に合っていると感じていました。
しかし、そんな私にも悩みはあります。仲の良い友人たちは皆、この時期になると一斉に「彼氏優先モード」に切り替わるのです。
「ミユ、ごめんね! 今度の土曜日、本当はランチ行く予定だったけど、彼がどうしてもイルミネーション見に行きたいって言うから、延期してもいいかな?」
学食のテーブルで、友人の一人が申し訳なさそうに手を合わせます。彼女の隣に座る別の友人も、スマホの画面を見せびらかしながら頷きました。
「私も。イブのディナー、予約取るのが大変だったみたいで。ミユも早く良い人見つけなよ。もったいないよ、その容姿」
私は無理に笑顔を作って、「全然気にしないで」と返します。一人で過ごすこと自体は嫌いではありません。それでも、誰もいなくなった広いキャンパスを一人で歩いていると、冷たい風が心の中にまで吹き込んでくるような気がしました。
そんなある日のことでした。前述の通り、彼氏との予定でいっぱいの友人が、私に一つのスマートフォンアプリを差し出してきました。
「これ、『リンクル』っていうアプリなんだけど知ってる? 実は私、今の彼氏とこれで出会ったんだよね。魔法のアプリって言われてるくらい、素敵な人が多いんだよ」
友人の言葉に、私は少しだけ心を動かされました。これまでマッチングアプリには、どこか怖いイメージを抱いていたからです。知らない人と会うことのリスクや、ネット上の出会いという不透明さに抵抗がありました。
ですが、幸せそうな友人の顔を見ていると、少しだけ勇気を出してみようという気持ちになります。帰宅後、私は一人暮らしの部屋でこっそりとアプリをダウンロードしました。
名前はミユ。年齢は21歳。趣味は読書とカフェ巡り。
自分の一番よく撮れている、お嬢様風と言われる白いワンピース姿の写真を登録しました。設定を終えると、画面には驚くほどたくさんの男性のプロフィールが流れてきます。
「あら、本当に素敵な男性もいるのね」
私は指を滑らせながら、一人一人のプロフィールを丁寧に眺めていきました。そこで、運命を左右することになる二人の男性と出会うことになります。
第二章:完璧な王子様と、冴えない日常

最初に目を奪われたのは、ハルトさんという男性のプロフィールでした。
彼の写真は、まるでファッション雑誌から抜け出してきたかのようなクオリティです。整った鼻筋、涼しげな目元、そして都会的な風景をバックにした立ち姿。どこをとっても非の打ち所がありません。
自己紹介文にはこう書かれていました。
「商社勤務で、現在は主に海外事業を担当しています。月の半分はヨーロッパやアジアを飛び回る忙しい毎日ですが、そろそろ落ち着いて将来を考えられるパートナーを探したいと思い、登録しました」
年収も高く、趣味はゴルフとワイン。まさに女性が夢見る「完璧な男性」そのものです。私はため息をつきながら、彼に「いいね」を送りました。
一方で、そのハルトさんの隣に表示されていたのが、ユウさんでした。
彼の第一印象は、正直に言って「パッとしない」ものでした。写真はスマホのインカメラで自撮りしたもので、光の加減が悪いのか全体的にどんよりと暗い印象を受けます。顔立ちは悪くないはずなのに、少し疲れたような表情をしていました。
「電機メーカーの人事部で働いています。派手な生活ではありませんが、休日は近くの公園で写真を撮ったりしてのんびり過ごすのが好きです。誠実なお付き合いを希望しています」
ハルトさんの華やかなプロフィールに比べると、あまりにも地味で、少し見劣りしてしまいます。私はなんとなく、彼にも「いいね」を残してアプリを閉じました。
すると、その日の夕方の講義が終わる頃、信じられないことが起こりました。なんとハルトさんからメッセージが届いたのです。
「初めまして。ミユさんの清楚な雰囲気に惹かれました。今日これから、もしお時間があれば近くのホテルのロビーでお会いしませんか?」
私の心臓は、これまでにないほど激しく鼓動しました。まさか、あんなにハイスペックな人から、いきなり誘われるなんて思ってもみなかったからです。
同時に、ユウさんからもメッセージが届いていました。
「初めまして。ミユさんの趣味に読書とあったので、つい気になって連絡しました。よければ、まずはいろいろとお話を聞かせていただけませんか?」
ハルトさんの情熱的なアプローチに比べると、ユウさんのメッセージはどこか煮え切らない、慎重すぎるものに感じられました。
「ハルトさんから誘われちゃった……! でも、今日はこれからバイトだし、急すぎるかな」
私は舞い上がる気持ちを抑えつつ、ハルトさんには「今日は予定があって難しいのですが、また別の日にぜひ」と、丁寧なお断りの返信を送りました。心の中では、自分を安売りしたくないという、お嬢様育ち特有のプライドが少しだけ働いたのかもしれません。
一方で、ユウさんに対しては、失礼にならない程度の定型文を返しておきました。
「こちらこそ初めまして。よろしくお願いしますね」
この時の私は、まだ気づいていませんでした。この二人の男性が、私の人生にこれほど大きな影響を与えることになるとは。
第三章:燃え上がる恋と、親友の忠告

それからの数日間、私はハルトさんとのやり取りに夢中になりました。
彼はとにかく返信が早く、そして言葉が甘いのです。「ミユさんは僕の運命の人かもしれない」「早く君に会いたい」といった言葉が、画面越しに次々と送られてきます。
大学のラウンジで、私は例の友人にハルトさんの写真を見せました。
「見て、この人! 昨日からやり取りしてるんだけど、すごくかっこいいの。商社マンで、お仕事もバリバリこなしてるんだって」
自慢げに話す私とは対照的に、友人の表情は曇っていきました。彼女は何度もハルトさんの写真を拡大して眺めると、声を低くして言いました。
「ミユ、これちょっと怪しくない? 冷静になって考えてみてよ。これだけイケメンで、高年収で、仕事もできる人が、どうしてわざわざアプリで女子大生を探すの?」
「それは、忙しくて出会いがないからって……、言ってたよ」
「そんなの、怪しい詐欺師の決まり文句だよ。これ、写真もモデルさんのを勝手に使ってるだけじゃない? サクラか、何か高額なものを売りつけてくる業者かもしれないよ」
友人の言葉は正論でした。マッチングアプリのメリットは手軽に多くの人と出会えることですが、デメリットとしてプロフィールの真偽を確認しにくいという点があります。前述の通り、素敵な出会いもあれば、悪意を持った人が紛れ込んでいる可能性も否定できません。
しかし、当時の私は、恋愛経験の少なさから、自分が盲目的な状態に陥っていることに気づいていませんでした。
「そんなことないもん! ハルトさんはそんな人じゃない。私に素敵な人が近づいたからって、ひがまないでよね」
「ひがんでなんかないよ。ミユが傷つくのが心配なだけ。いい、自分の恋愛は自分で責任をとるしかないんだからね。何かあっても知らないよ!」
友人は怒って席を立ってしまいました。私は一人残されたラウンジで、悔しさと意地から、ハルトさんにメッセージを送りました。
「今日、友達にハルトさんのことを話したら、疑われちゃったんです。ハルトさんのこと馬鹿にされたみたいで、すごく悲しくて……」
すぐにスマホが震えます。ハルトさんからの返信でした。
「それは災難でしたね! 素敵ですね! 今日これから空いてますか? 近くのホテルのロビーで会いましょう」
……あれ、なんだか会話が噛み合っていないような?
私の悩みに対する共感は薄く、なぜか返信内容には「素敵ですね!」という脈絡のない褒め言葉が混じっています。ですが、その時の私は「彼は忙しいから、定型文を混ぜながら打っているんだろう」と、自分に都合の良い解釈をしてしまいました。
「今日はバイトもありません。夜ならお会いできます」
ついに、私は彼と会う約束をしてしまったのです。
一方で、ユウさんとのやり取りも細々と続いていました。ハルトさんのような刺激はありませんが、ユウさんは私の「友達に疑われて悲しかった」という話を、しっかりと受け止めてくれました。
「お友達は、きっとミユさんのことが大切だから心配してくれたんですね。ミユさんの優しさが、そのお友達に伝わるといいのですが」
ユウさんの言葉は、傷ついた私の心にじんわりと染み渡りました。彼とのメッセージは、まるで古い友人と手紙を交わしているような、不思議な落ち着きを与えてくれます。
ですが、当時の私はまだ、この「落ち着き」よりも、ハルトさんがもたらす「刺激」を求めていたのです。
第四章:ホテルのロビーと違和感の正体

待ち合わせ場所に指定されたのは、駅に直結した高級ホテルのラウンジでした。シャンデリアが輝き、静かなジャズが流れる空間は、大学生の私には少し敷居が高いように感じられます。
約束の時間の5分前、入り口で待っていると、人混みの中から一際目を引く男性が歩いてきました。
「お待たせ。ミユさんだよね? ハルトです」
そこにいたのは、写真から抜け出してきたかのような完璧な男性でした。仕立ての良い紺色のスーツを完璧に着こなし、爽やかな香水の香りが微かに漂います。私はあまりの眩しさに、一瞬言葉を失ってしまいました。
「初めまして、ミユです。今日はありがとうございます」
「いいよ、急に呼び出したのは僕の方だし。さあ、座ろうか」
彼は手慣れた様子で席へとエスコートしてくれました。ウェイターがメニューを持ってくると、彼は私の好みを聞くこともなく注文を済ませてしまいます。
「コーヒーを二つ。急いでいるから、なるべく早く持ってきてくれるかな」
実は、私はコーヒーが苦手です。ですが、彼の自信に満ちた態度に気圧され、私はそれを言い出すことができませんでした。
席に着くなり、ハルトさんは腕時計を気にしながら、堰を切ったように話し始めました。
「ミユさんは本当に写真通りだね。僕の海外の拠点にも、君のような清楚な女性を連れていきたいと思っていたんだ」
「海外の拠点、ですか?」
「そう。近いうちにまたヨーロッパへ行く予定なんだけど、将来はそこで一緒に住むことになるかもしれない。結婚して、僕の仕事を支えてほしいんだよね」
会って数分で「結婚」や「一緒に住む」という言葉が飛び出し、私の頭は混乱しました。確かにおっとりしていると言われる私ですが、流石に展開が早すぎると感じます。彼は私の困惑に気づく様子もなく、さらに話を続けました。
「その時にさ、一つお願いがあるんだ。僕の会社の重要な書類が入ったバッグを、一緒に持ってきてほしいんだよね。僕が自分で運ぶと色々と手続きが面倒なんだけど、君のような学生さんが持っていれば怪しまれないからさ」
「えっと、それはどういう意味でしょうか」
「難しいことじゃないよ。ただの書類さ。僕たちの将来の拠点を作るための、大事なステップだと思ってほしいな。いつ頃来れる? 早い方がいいよね」
ハルトさんの言葉は、一見すると情熱的で、私を必要としているように聞こえます。しかし、彼の目は笑っていませんでした。せっかちに指でテーブルを叩く仕草や、私の返事を待たずに自分の要求を押し通そうとする姿勢。
前述の通り、マッチングアプリには素敵な出会いがある反面、こうした一方的なコミュニケーションをとる相手も存在します。彼が話しているのは「私との未来」ではなく、あくまで「自分の目的」のように感じられました。
「ごめんなさい、ハルトさん。少し、考えさせてもらってもいいですか?」
「考えるって何を? 僕を信じられないの? さっきも言ったけど、僕たちは運命で結ばれているんだよ。これ、君へのプレゼント。受け取って」
彼はバッグから小さな箱を取り出しましたが、その強引な態度に私は恐怖を感じていました。夢にまで見た王子様のはずなのに、目の前にいるのは私の声が届かない、どこか遠い世界の住人のようでした。
第五章:誠実さとレモネードの約束

ハルトさんとの面会を早々に切り上げ、逃げるように帰宅した私は、布団の中で震えていました。期待していたロマンチックな展開とは程遠い、威圧的な時間。私は誰かにこの不安を打ち明けたくなり、気づけばユウさんにメッセージを送っていました。
「ユウさん、今お話しできますか? 実は今日、ハルトさんに会ってきたのですが、すごく怖かったんです」
アプリでのマナーとして、他の男性とのデートの話を具体的にするのは避けるべきかもしれません。ですが、今の私にはユウさんの穏やかな言葉が必要でした。すると、すぐに既読がつき、彼から返信が届きました。
「大丈夫ですか? 何があったのか、僕でよければ聞きますよ。無理に話さなくてもいいですが、ミユさんが今、安全な場所にいるなら安心です」
私は彼に、ハルトさんから言われたこと、バッグを運んでほしいという頼み、そして一度も私の話を聞いてくれなかったことを全て書き込みました。
「僕が言うのもどうかと思いますが、それは典型的な詐欺の手口かもしれません。だって、ミユさんを大切に思うなら、そんな危険なことにミユさんを巻き込もうとするはずがないですよね?」
ユウさんの返信は、冷静で、それでいて私を心から心配していることが伝わってきました。
「ミユさんはまだ大学生ですし、これからの未来がいくらでもあります。そんな不透明な話に乗る必要はありません。僕なら、何よりもミユさんの今の生活を尊重したい。大学で友達と楽しい思い出をたくさん作ってほしいし、将来の夢を僕は全力で応援したいと思っています」
「ユウさんは、私のことをどう思ってくれているのですか?」
私は暗い部屋で、液晶画面をじっと見つめました。
「もちろん、素敵な方だと思っています。できればお付き合いしたいとすら思っています。だからこそ、こうして他の男の悪口を言うような真似をしています。実を言うと、僕、あんな感じのイケメンという種族が大嫌いなんですよね」
思わず声を出して笑ってしまいました。いつも真面目すぎるくらいのユウさんが、そんな嫉妬混じりの冗談を言うなんて意外でした。そのひと言で、胸に仕えていた重い塊が、スッと消えていくような感覚でした。
「私、ユウさんとお話ししていると、本当の自分に戻れる気がします」
「そう言っていただけると嬉しいです。それでは、今度は僕と会っていただけませんか? ホテルのロビーではなく、街角にある小さな喫茶店にしましょう。そこ、レモネードがすごく美味しいんです」
「レモネードですか?」
「はい。僕、実はコーヒーが苦手なんです。だって苦いでしょう? だからミユさんにも、リラックスして好きなものを飲んでほしいなと思って」
私は、まだ会ったこともない彼の優しさに、涙が出そうになりました。ハルトさんは私がコーヒーを嫌いなことさえ気づきませんでしたが、ユウさんは会う前から私の気持ちに寄り添おうとしてくれていました。
マッチングアプリの最大のメリットは、普段の生活では出会えないような人と繋がれることです。しかし、デメリットとして「スペック」や「外見」というフィルターに惑わされやすい側面もあります。
私は一番大切なことを見失いかけていました。それは、相手が自分という人間を、どれだけ一人の対等な存在として見てくれているか、ということです。
第六章:写真よりも素敵な真実

ユウさんと待ち合わせた日は、雲ひとつない冬晴れの日でした。指定された喫茶店は、路地裏にひっそりと佇む、温かみのあるお店でした。
入り口の近くに、写真よりもずっと若々しく見える男性が立っていました。
「あ、ミユさん……ですよね?」
彼は少し照れ臭そうに笑いました。アプリの写真は暗くて冴えない印象でしたが、実物は肌が綺麗で、優しそうな瞳をした「童顔のフツメン」といった感じです。何より、その笑顔がとても誠実そうで、私は一瞬で安心感を覚えました。
「初めまして、ユウさん。写真よりずっと素敵ですね」
「ありがとうございます。よく言われるんです、写真写りが絶望的だって。電機メーカーの人間なのに、デジタル機器を使いこなせていないんですよね」
店内に入ると、彼は私のために奥の静かな席を確保してくれました。私たちは約束通り、二人でレモネードを注文しました。
「これ、本当に美味しいですね。甘酸っぱくて、心が落ち着きます」
「よかった。ミユさんには、こういう穏やかな時間が似合うと思っていました。ハルトさんの件、もう大丈夫ですか?」
ユウさんは私の目を見て、静かに語りかけてくれました。彼は電機メーカーの人事部で働いているせいか、人の話を聴くのがとても上手でした。私が大学で学んでいること、将来への不安、そして今回アプリを始めたきっかけまで、自然と何でも話せてしまったのです。
気づけば二時間が経過していましたが、沈黙の時間さえも心地よく感じられました。無理に自分を飾る必要がなく、ただそこにいるだけで許されているような、不思議な感覚です。
「ミユさん、僕はハルトさんのような派手なことは言えません。海外に連れていくことも、すぐに結婚を約束することもできません。でも、君と一緒に公園を歩いたり、何気ない日常の写真を撮ったりする時間を大切にしたい。僕と、真剣にお付き合いしていただけませんか?」
彼の真っ直ぐな言葉に、私は迷うことなく頷いていました。
「はい。私も、ユウさんと一緒にこれからの景色を見ていきたいです」
後日談:魔法の本当の意味

ユウさんとお付き合いを始めてから一ヶ月後、驚くべきニュースを耳にしました。ハルトさんが、複数の女性から現金を騙し取った詐欺の容疑で逮捕されたというのです。
彼はやはり「商社マン」などではなく、組織的に動く詐欺師の一人でした。あの時ユウさんが止めてくれなければ、私は今頃、多額の借金を背負わされていたか、あるいは犯罪の片棒を担がされていたかもしれません。
前述の通り、友人が教えてくれた「リンクル」は、確かに私にとって魔法のアプリでした。でもそれは、王子様を連れてきてくれる魔法ではありません。自分にとって本当に大切なものは何か、それを見極める心の眼を開かせてくれる魔法だったのです。
今年のクリスマス、私はユウさんと二人で、彼のお気に入りの公園へ行きました。
「ミユさん、動かないで。今の表情、すごく綺麗だよ」
彼は自慢のカメラを構えて、少し照れながらシャッターを切りました。出来上がった写真は、相変わらず少しだけピントがズレていて、でも世界中のどの写真よりも温かさに満ちていました。
私たちはイルミネーションの下、二人で笑い合いました。派手な演出も、高級なホテルも必要ありません。隣に私を尊重してくれる人がいる。ただそれだけで、冬の夜風がこんなにも温かく感じられることを、私は初めて知りました。
(おわり)
(※この物語はフィクションです)
